サブリースやアスリートのCM戦略!元業者が語る不動産の真実

分厚い契約書と電卓の背後に明るい広告的な光が広がり、不動産広告の印象操作を連想させる抽象的なビジュアル マンション投資業界の裏側と罠

マンションリセットの「木村正和」です。いかがお過ごしですか。

最近テレビを見ていると不動産会社のコマーシャルをよく見かけませんか。特に不動産のサブリースやアスリートが出演するCMは非常に多くなっています。

例えばサムティのデフリンピック出場選手を応援するものや一建設が展開するリースバックプラスの伊達公子さんが出演するもの、さらにはザ・リーヴによるプロレスラーの起用、また株式会社アスリートという企業名そのものの宣伝、そして大東建託によるマイナースポーツ支援など本当に多様なプロモーションが展開されています。

投資用ワンルームマンションのオーナーさんやこれから不動産投資を考えている方の中には、なぜこれほどまでに不動産業界がこぞってスポーツ選手を広告塔にするのか疑問に感じている方もいるかもしれませんね。

現場で10年間マンションの仕入れ営業として最前線で戦ってきた私だからこそわかるのですが、これには明確な理由と緻密な戦略が隠されています。業者側がどのような心理的効果を狙って億単位の広告費をかけているのかを知ることは、皆さんが投資判断を下す上で非常に役立つはずです。この記事では不動産業界が仕掛けるマーケティングの裏側を、元業者の視点から容赦なくお伝えしていきます。

  • 不動産業界がスポーツ選手を広告塔に起用する本当の理由
  • 企業ごとの具体的なプロモーション事例とその背後にある戦略
  • オーナーや入居者が受ける心理的影響とブランド効果の仕組み
  • 投資判断において広告のイメージに惑わされないための視点

サブリース業界のアスリートCM事情

自宅で不動産会社のアスリートCMを見ながら、手元の契約資料と数字を見比べる日本人男性オーナーの様子

不動産業界、とりわけ投資用物件や賃貸管理を扱う企業において、スポーツ選手を起用したプロモーションは今や定番の手法となっています。しかし、なぜ彼らは多額の費用を投じてまでアスリートを起用するのでしょうか。まずは具体的な企業の事例を見ながら、その背景にある狙いを紐解いていきましょう。

サムティのCMとデフリンピック

最近話題になっているのが、総合不動産ディベロッパーであるサムティのCMです。このCMでは、自社に所属するアスリート社員である星泰雅選手などを大々的に起用しています。彼らはデフリンピック(ろう者のための国際的なスポーツ大会)の日本代表選手であり、「限界突破」といった力強いメッセージとともに、日々の困難を乗り越えて競技に打ち込む姿がエモーショナルに描かれています。

企業の「誠実さ」を証明する最強のツール

元業者の目線で言うと、これは単なる好感度アップのための広告ではありません。自社で障がいを持つアスリートを直接雇用し、日々の業務と過酷な競技生活の両立(デュアルキャリア)を全社を挙げて支援するという姿勢を見せることで、企業の透明性や誠実さ、そして多様性(ダイバーシティ)を市場に対して強力にアピールしているんですね。

オフィスで仕事と競技活動の両立を感じさせる日本人女性アスリート社員の姿

私たち不動産業界の人間が常に抱えているジレンマとして、「不動産屋=利益至上主義で少し胡散臭い」という世間からのネガティブなイメージがあります。現場でどれだけ真面目に営業していても、この壁には必ずぶち当たります。

そこで、日々ストイックに汗を流し、嘘偽りなく己の限界に挑戦し続けるアスリートの姿を前面に出すことで、業界特有の「濁ったイメージ」を強力に浄化する効果があるのです。

投資家を惹きつけるESGの文脈

さらに、投資家からの視点も見逃せません。現在、世界の金融市場ではESG投資(環境・社会・ガバナンスを考慮した投資)が主流になりつつあります。サムティのように障がい者スポーツを支援し、社員として共に歩む姿勢は、「社会貢献に積極的で持続可能性の高い企業」として高く評価されます。つまり、多額の広告費を投じても、それ以上の資金を市場から調達しやすくなるという緻密な計算が成り立っているのです。

単なるスポンサーシップにとどまらず、アスリートを「自社社員」として起用することで、消費者だけでなく投資家に対しても「嘘をつかない誠実な企業」という極めて強い安心感とブランド価値を提供しているのが最大のポイントです。

一建設のリースバックCMと伊達公子

次に見るべきは、一建設が展開する「リースバックプラス⁺」のCMです。こちらには、日本テニス界のレジェンドである元プロテニスプレーヤーの伊達公子さんが起用されています。リースバックというのは、自宅を不動産会社に一度売却してまとまった現金を手にしつつ、その後は賃貸借契約を結んで(つまり一種のサブリースのような形で)そのまま住み慣れた自宅に住み続けることができるという金融・不動産サービスです。

シニア層の「恐怖」をレジェンドが包み込む

自宅のテーブルでリースバックの説明を受けながら、不安と安心が入り混じった表情を見せる中高年夫婦

このリースバックという仕組みは、老後の生活資金や住宅ローンの返済に悩むシニア層・ミドル層にとって非常に魅力的な解決策に見えます。

しかし、現場のリアルな声をお伝えすると、お客様の心の中には「本当に騙されていないか?」「愛着のある家を最終的に追い出されるのではないか?」という言葉にできないほどの強い警戒感と恐怖が渦巻いています。不動産の売買契約書は分厚く、専門用語ばかりで、一般の方には理解しきれない部分が多いためです。

「伊達さんが言うなら間違いない」という思考停止の罠

そこで白羽の矢が立ったのが伊達公子さんです。彼女は一度現役を引退した後、37歳で奇跡の現役復帰を果たし、同世代から圧倒的な尊敬と共感を集めています。その不屈の精神と、知的で落ち着いた大人の女性としてのイメージは、リースバックの主要ターゲットである50代以上の持ち家所有層にとって、これ以上ない「安心の担保」となります。

CMの中で、伊達さんが悩める夫婦の自宅を訪れ、真摯に話を聞いて背中を押すシーンがあります。これを見た視聴者は、「苦難を乗り越えてきた嘘をつかない伊達さんが、直接勧めてくれるサービスなら安心だ」と無意識に感じてしまいます。

厳しい言い方をしますが、業者はこうした「権威ある人の言葉による思考のショートカット(権威バイアス)」を狙っています。複雑な契約の不安を、レジェンドの笑顔で覆い隠し、心理的なハードルを極限まで下げるという、見事なまでに計算し尽くされたマーケティング戦略なのです。

ザ・リーヴのプロレスCMと信頼感

力強いスポーツ系CM映像と契約ファイルが並び、長く支え続ける企業イメージを感じさせる室内風景

不動産管理やサブリース事業を手掛ける「ザ・リーヴ」のCM戦略も、非常にユニークでありながら極めて合理的です。

同社は、日本のプロレスリング団体「NOAH(プロレスリング・ノア)」の所属選手を起用したテレビCMを、なんと17年以上という長期間にわたって制作・放映し続けています。深夜のバラエティ番組などで、屈強なプロレスラーたちが少しコミカルで「激ゆる」な演技をしているCMを見たことがある方も多いでしょう。

「絶対に逃げない会社」という無意識の刷り込み

一見すると、堅実さが求められる不動産の賃貸管理や一括借り上げのビジネスと、血湧き肉躍るプロレスの世界は全く結びつかないように思えます。「なぜプロレスラーなんだ?」と疑問に思うかもしれません。しかし、ここには業界の痛いところを突いた、非常に高度な心理戦略が隠されています。

ワンルームマンション投資やアパート経営において、オーナーが最も恐れていることは何だと思いますか?それは「管理会社が途中で倒産すること」や「約束していたサブリース契約を一方的に打ち切られること」です。私の元に相談に来られるオーナーさんの多くも、業者の「逃げ」によって人生設計を狂わされています。

17年間の義理堅さが生むカルト的な信頼

ザ・リーヴは、今は亡き伝説のレスラー・三沢光晴さんの時代から、団体の経営状況が良い時も苦しい時も、変わらずにスポンサードを続けてきました。この「長年にわたって特定の団体を見捨てずに支援し続ける」という揺るぎない事実は、プロレスファンだけでなく一般の視聴者に対しても、「この会社は一度関わった相手を絶対に見捨てない、義理堅く財務基盤の安定した企業だ」という強烈なメッセージとして伝わります。

「プロレス団体を裏切らないのだから、物件のオーナーである私たちも裏切らないはずだ」という、理屈を超えた感情的な信頼関係を築き上げているのです。これは数千万の広告費で一朝一夕に買えるものではありません。

株式会社アスリートのCMと意図

少し毛色の違う話になりますが、「株式会社アスリート」という社名そのものを持つ不動産関連企業が複数存在し、それぞれが独自のCMプロモーションを展開しているケースもあります。例えば、タレントのつるの剛士さんを公式イメージタレントに起用してウェブCMを大々的に展開している企業などがこれに該当します。

社名に込められた「クリーンなイメージ」の借用

検索エンジンで情報を探す際、スポーツ選手を指す一般名詞としての「アスリート」と、固有名詞である「企業名」が混同されやすいのですが、企業側は意図的にこの言葉の響きが持つ強力なポジティブイメージを利用しています。

皆さん、「アスリート」という言葉から何を連想しますか?おそらく、「ストイック」「ルールを守る」「正々堂々」「嘘をつかない」「汗と涙」といった、極めてクリーンで前向きな言葉が浮かぶはずです。

「千三つ」の業界だからこそ必要な鎧

先ほども触れましたが、不動産業界は昔から「千三つ(せんみつ)」と呼ばれてきました。千の言葉のうち、真実は三つしかないという意味です。そんな業界の最前線で戦ってきた私だから断言できますが、不動産営業マンが初対面のオーナーに「私は誠実です」と言葉で伝えても、100%疑われます。

だからこそ、社名そのものに「アスリート」という言葉を冠し、さらに好感度の高いタレントをCMに起用することで、何重にも「クリーンな鎧」を着込む必要があるのです。

これは決して悪いことではありません。企業がブランドイメージを構築するための正当な企業努力です。しかし、オーナー側は「爽やかな社名だから」「有名なタレントがCMに出ているから」という表面的な印象だけで、数千万円の契約書のハンコを押してはいけません。中身の数字がすべてです。

大東建託のスポーツ支援と地域共生

サブリース(賃貸経営受託システム)の業界最大手である大東建託も、スポーツと極めて深い関わりを持っています。同社は自社のブランドCMには有名俳優を起用する一方で、それとは別軸で「TEAM DAITO(チーム大東)」というプロジェクトを立ち上げ、マイナースポーツやパラスポーツのアスリートを全社的に支援しています。

マス広告ではなく「草の根」を狙う理由

彼らの支援対象は、陸上競技から車椅子ソフトボール、ブラインドサッカーまで多岐にわたります。なぜ、誰もが知るトップスターに数十億円のギャラを払って大々的なテレビCMを打つのではなく、こうした草の根レベルの支援に力を入れるのでしょうか。そこには、アパート建築・サブリース業界ならではの「地域密着型」のビジネスモデルが深く関係しています。

土地オーナーと近隣住民への強烈なアピール

大東建託のビジネスは、全国津々浦々の地主さん(農家や古くからの資産家)にアパート建築を提案し、その後の管理を一括して請け負うというものです。新しいアパートを建てる際、最も気を遣うのは「近隣住民との関係」です。工事の騒音などでクレームが起これば、地主さんは嫌な思いをします。

そこで、企業として地域スポーツの振興やパラスポーツの支援に日頃から力を入れているという実績が、とてつもない威力を発揮します。営業マンが地主さんに提案する際、「私たちは地域社会との共生を第一に考え、スポーツを通じた社会貢献を行っている企業です」と胸を張って言えるのです。これは、保守的な地方の土地オーナーの警戒心を解きほぐし、「ここなら地域の景観や人間関係を壊さずにやってくれるだろう」という信頼を獲得するための最強のパスポートになります。

企業名起用・支援対象CM・プロモーションの狙いと裏側
サムティデフリンピック選手(自社社員)社員としての雇用を通じたESG投資層へのアピール、企業の誠実さと透明性の証明。
一建設伊達公子(元テニス選手)「レジェンド」の権威性を利用し、シニア層が抱くリースバック契約への恐怖心を払拭。
ザ・リーヴプロレスリング・ノア17年間の継続支援による「絶対に逃げない・裏切らない会社」という潜在意識への刷り込み。
大東建託マイナー・パラスポーツ地域密着の草の根支援を通じ、アパート建設時の近隣住民および地主からの信頼獲得。

サブリースにおけるアスリートCM効果

ここまでは具体的な企業事例とその裏側にある個別の思惑についてお話ししてきましたが、ここからは業界全体に共通する構造的な理由と心理的な効果について、元業者ならではの視点でさらに深掘りしていきます。なぜ一括借り上げを扱う企業がこぞってスポーツ選手を起用するのか、その本質に迫りましょう。

リースバック等の不動産不安の払拭

分厚い契約書の向こうに爽やかなスポーツ系広告映像がぼけて見え、印象と現実の差を示す構図

サブリースやリースバックといった契約は、一般的な商品の買い物とは次元が違います。取引金額が数千万円から億単位にのぼり、かつ数十年というあなたの人生の大部分をカバーする長期的な関係を前提とします。ここで一番の問題になるのが、業者側とオーナー(あなた)との間に存在する「圧倒的な情報の非対称性(情報格差)」です。

「ハロー効果」でリスクから目を逸らさせる

例えばサブリース契約において、「家賃30年保証」という甘い言葉の裏には、ほぼ確実に「数年ごとの家賃減額改定の権利(借地借家法32条に基づく)」や「入居者が退去した際の免責期間(家賃が払われない期間)」が隠されています。

実は、こうしたサブリースに関するトラブルは後を絶たず、国土交通省も注意喚起を行っています。
(出典:国土交通省『サブリース事業に係る適正な業務のためのガイドライン』)

賢明なオーナーであれば、契約書を隅々まで読み込み、こうしたリスクに気づくはずです。しかし、人間は面倒な活字を読むのが嫌いです。そこに、日々汗を流して爽やかに努力するアスリートのCMが流れてきたらどうでしょう。

「こんなに素晴らしい選手を応援している立派な会社が、まさか私を騙すようなエグい契約書を作るはずがない」と思い込んでしまうのです。これを心理学で「ハロー効果(後光効果)」と呼びます。一つの目立つポジティブな特徴(アスリートのクリーンさ)に引きずられて、他の部分(契約の不条理さ)に対する評価も甘くなってしまう。

業者は、あなたの不安を払拭し、警戒のバリアを解除するために、億単位の広告費を払ってこのハロー効果を買っているのです。

オーナーと入居者へのブランド効果

不動産投資や賃貸管理のビジネスモデルが特殊なのは、ターゲットが二つ存在することです。一つは「土地・建物のオーナー(物件を買う・貸す人)」、もう一つは「賃貸住宅の入居者(実際に住む人)」です。通常、この両者に向けた広告は全く別のアプローチが必要ですが、トップアスリートの起用は、この両方の壁を軽々と越える「エンブレム効果(ブランドの紋章としての価値)」を持っています。

営業マンの最強の武器となるCM

私が仕入れ営業をしていた頃、自社の知名度がないために門前払いされることが日常茶飯事でした。しかし、もし自社が有名アスリートをCMに起用していれば、名刺を出した瞬間に「ああ、あのCMの会社ね」と警戒心を解いてもらえます。

オーナーに対しては「あの一流選手が宣伝するほどの資金力と信用がある立派な会社の物件だから、買っても安心だ」という強力な動機付けになります。

一方で、入居者に対しても絶大な効果があります。部屋を探している若者は、「どうせなら、あの有名な選手がCMに出ているかっこいいブランドの物件に住んで、友達に自慢したい」と感じるのです。

これにより、業者はオーナーに物件を高く売りつけ、同時に入居率も高く維持できるという、まさに一石二鳥のブランド効果を手に入れることができます。もしかすると、CMのイメージだけで物件を購入してしまい、後から解約できずに苦しんでいる方がいるかもしれません。

アスリートのセカンドキャリア支援

元アスリートを思わせる日本人男性が不動産営業オフィスで真剣に資料へ向き合う姿

最近の業界トレンドとして非常に興味深いのが、外部からタレントとしてアスリートを呼ぶだけでなく、彼らを自社の正社員として雇用し、競技生活とビジネスマンとしての生活を両立させる「デュアルキャリア」や、現役引退後の「セカンドキャリア」の場として自社を提供するケースが増えていることです。

体育会系と不動産営業の残酷なまでの親和性

これには、企業のブランディング以外にも、生々しい人事(HR)戦略が隠されています。不動産の営業、特に投資用マンションの電話営業や飛び込み営業は、精神的にも肉体的にも極めてハードな仕事です。断られるのが当たり前、怒鳴られるのも日常茶飯事。そのため、離職率が異常に高い業界でもあります。

しかし、トップレベルの競技環境で揉まれてきたアスリートたちは違います。彼らには、理不尽な状況にも耐えうる圧倒的なメンタルタフネスと、厳しい上下関係の中で培われた礼儀、そして目標に向かってひたすら努力を継続する体力が備わっています。

つまり、不動産会社にとってアスリートは「最強の営業マン候補」なのです。企業側は引退後の安定した給与とポジションを保証し、アスリート側はその根性で売上を立て、さらに自らの顔を使って企業イメージを向上させる。まさに完璧なエコシステムが完成しています。ただし、その彼らの給料も、巡り巡って皆さんが支払う管理手数料や販売利益から出ているという事実は忘れないでください。

過剰なプロモーションのリスクと対策

アスリートの起用は強力なマーケティングツールですが、戦略のない過剰な起用は、企業にとってもオーナーにとってもリスクになります。例えば、昨今の大谷翔平選手のように、圧倒的な人気を誇る選手にはあらゆる業界からCMオファーが殺到します。

しかし、自社の事業内容や理念と全く関係のないトップ選手を、「とにかく今一番話題だから」という理由だけで大金を叩いて起用した場合、消費者は次第に「過剰ブランディング」に気づき始めます。

その莫大な広告費は誰が払っているのか?

レビの印象に流されず、収支表と契約書の数字を一人で確認する日本人女性オーナー

「なぜこの不動産会社が、全く縁もゆかりもない野球選手を起用しているのか?」という違和感は、やがて「こんなに派手な広告宣伝費ばかりに莫大な資金を投じているということは、実際の物件価格にそれが上乗せされているのではないか?中身の薄い不誠実な企業なのではないか?」という不信感へと変わっていきます。

実際、私の経験上、CMが派手な会社ほど、物件の仕入れ値と販売価格の利幅(スプレッド)を異常なほど広く取っていたり、解約時の違約金を高く設定しているケースが少なくありません。

【オーナーとしての防衛策】
テレビCMのイメージが良いからといって、あなたの目の前にある契約内容が必ずしもあなたに有利であるとは限りません。営業マンが提示する家賃保証の金額や利回りといった数値データは、あくまで「最良のシナリオを描いた一般的な目安」に過ぎません。

アスリートの爽やかな笑顔に惑わされず、サブリース契約や売却・購入に関する正確な特約事項、免責期間、減額リスクなどは、必ず公式サイトの規約や契約書の原本で一言一句確認してください。最終的な判断は、業者の言葉ではなく、不動産トラブルに強い弁護士や独立系の専門家にご相談されることを強くお勧めします。

サブリースとアスリートCMのまとめ

いかがでしたでしょうか。不動産業界におけるサブリースやアスリートのCM戦略の裏側には、一般のオーナーが抱く「契約への不安」を巧みに和らげ、長期的な信頼とブランド力を獲得するための、緻密な計算とマーケティングの力が働いていることがお分かりいただけたかと思います。

企業が自らの透明性や誠実さをアピールするために、努力の象徴であるスポーツ選手の力を借りること自体は、ビジネスとして非常に優れた手法です。彼らの存在は今後も業界にとって欠かせないものになるでしょう。

しかし、私たちオーナー側が絶対に忘れてはならないのは、不動産投資の最終的な成功と失敗を分けるのは、広告のイメージや営業マンの人柄ではなく、あくまで「リアルな数字」と「契約書に書かれた冷酷な事実」だけだということです。

もし今、あなたが業者のペースで話を進められていて、少しでも「めんどくさいからこのままハンコを押してしまおうか」と思っているなら、どうか一度立ち止まってください。契約書の小さな文字から逃げないでください。

もし不安で身動きが取れなくなっているなら、当サイトでもワンルームマンション売却のタイミングなどを解説ししていきますので、現実的な数字と向き合ってみてください。

あなたの人生の結晶である大切な資産を守れるのは、テレビの中のヒーローではなく、現実を直視するあなた自身の冷静な目なのです。